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官民パートナーシップ

日本の事例に学ぶ:インフラの強靭化に向けた官民パートナーシップ(PPP)

Sanae Sasamori's picture
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2011年の震災後、営業を再開した仙台国際空港
出典:PIXTA

2011年3月、東日本大震災が日本を襲い、犠牲者と行方不明者の数は2万人近くにおよびました。宮城県の県庁所在地で東北地方の経済の中心である仙台は、震災により大きな被害を受けました。約50万人の市民が水道を利用できなくなり、仙台市の下水処理場は津波により水没しました。また津波により東北地方沿岸の鉄道施設325㎞が損壊し、高速道路約100㎞が浸水したことで、支援が必要な内陸部の被災地への交通手段は瞬時にして断たれました。

震災から4年後、地震と津波からの復興の努力が続く中、民間企業コンソーシアムが30年間の仙台空港の運営権(コンセッション)を取得し、国内で初めて民間企業が運営する空港が誕生しました。この成功は政策立案者と官民パートナーシップ(PPP)の関係者に驚きを持って迎えられました。民間の事業者がどのようにして、自然災害の多い地域での長期にわたる投資の意思決定を行なうことができたのでしょうか。
 

「協調」に関する3つの教訓-グローバル・インフラストラクチャー・ファシリティ(GIF)の1年目を振り返って

Patricia Pena's picture

「協調することと、その場に最もふさわしく行動することを学んだ者が繁栄を続けてきた」-これは、相互に結びついた世界における進化のプロセスについてチャールズ・ダーウィンが残した有名な一節だ。1年前のこの時期に、グローバル・インフラストラクチャー・ファシリティ(GIF)を 構成するパートナー達は、 3カ年の試験的イニシアティブに着手し、協調的プラットフォームを設立して、コンセンサスの構築および助言提供に加え、最も必 要とされる地域において、ファイナンスが成立し得る「バンカブル」なインフラ案件の組成にコミットした。まだ進化の途上にはあるが、ここで一度 、GIF のこれまでの歩みについて振り返り、今後の展開について考えてみたい。

設立後1年間に、インフラ分野における協調プロジェクト準備の難しさについて多くの教訓が得られた。中でも注目に値する3つの教訓を以下に示す。

国際インフラ支援システムで、インフラ・プロジェクトの透明性、効率性、品質を確保

Christophe Dossarps's picture
透明性、効率性、高品質-この3つは、筆者を含め、インフラ・プロジェクトに関わる者がごく頻繁に耳にする言葉である。残念ながら、我々がこれらのコンセ プトに馴染みがあるのは、多くのプロジェクトに欠けているからにほかならない。しかも、欠けているという事実は、「次回避けるべきこと」という教訓をもっ て認識されることが多い。

今回、プロジェクト準備のためのデジタル・プラットフォームである国際インフラ支援システム(IISS)が整備されたことで、官民パートナーシップ(PPP)によるインフラ事業や従来からの調達業務における透明性、効率性、品質が確保できるようになりつつある。IISSの導入により、インフラ・プロジェクトの準備、資金調達、成果の導き方が大きく変わる可能性があるのだ。過去6年にわたりこのプラットフォーム の開発に携わってきた筆者も、IISSの大きな可能性に大いに期待している。IISSによって、より質の高いインフラをより迅速に整備することができるよ うになり、地球全体で人々の生活の質を高めることができるだろう。

ビデオ「国際インフラ支援システムの導入」   
An Introducation of International Infrastructure Support System - Video produced by the Sustainable Infrastructure Foundation

 製作:持続可能なインフラ財団