被災時に、限られた水と電気やガスで調理ができるレシピ本が発売されました。料理という基本的な行いが、人々が災害時に生き残る上で役に立つのならば、コミュニティ全体の強靭性を維持させることができる国の政策には、どんなレシピ(手段)があるでしょうか。
気候変動の影響が一段と深刻化する中、今後の災害が低所得国に与える被害について懸念が高まりつつあります。国際開発協会(IDA)が最貧国における気候変動対策に大きな力を注いでいる理由もそこにあります。
5回にわたり、世界銀行グループの主要な5分野における現在の取組みと、今後の計画を紹介します。主要な分野とは、(1)良いガバナンス、(2)ジェンダーの平等、(3)紛争・脆弱地域 、(4)気候変動の抑制と適応、(5)雇用創出、の5つであり、いずれも、2030年を期限とする貧困の撲滅に重要な意味を持っています。今回は気候変動についての取組みをご紹介します。