パンデミックは予防が可能である。ただし、政策担当者がワンヘルスのアプローチを取り入れ予算を立てることに意欲的であることが条件となる。ワンヘルスとは、人の健康が、健全な環境や、野生動物・家畜の健康と切り離せないとの認識である。
世界銀行はこのほど発表した「アフリカの昆虫利用農業と水耕栽培:食の循環型経済」の中で、脆弱性・紛争・暴力の影響下にあるアフリカにおいて、食料セクターにおける循環型経済実現という視点から最先端の農業技術を導入する利点について論じている。特に、昆虫利用農業をとりあげ、雇用創出、生計の多様化、栄養へのアクセス向上といった面でどういった貢献が期待できるかを分析している。
ウクライナでの戦争が食料システムに与えているダメージを見くびることはできません。2年間にわたるコロナ危機と、気候変動、通貨下落、財政状況の悪化により、世界はそれでなくても不安定になっていました。食料価格の乱高下を抑え、この新たな危機から抜け出せるかどうかは、各国の政策と世界的な協力にかかっています。
2021年世界銀行グループ・国際通貨基金(IMF)春季会合において世界銀行が開催した、持続可能な開発目標(SDGs)の目標2「飢餓をゼロに」を達成するための解決策と資金調達方法を話し合う非公開会議では、農業の生産性と強靭性を追求するだけではなく、人々の健康や栄養の改善や、気候にも資する食料システムに転換していくことの重要性が強調されました。本会議には、日本の財務省高官も出席し、…
2020年、ケニア北部にまで到達したサバクトビバッタの大群による蝗害の規模と深刻さは気候変動との関連性が指摘されており、ケニアなど感染症危機への対応に追われていた国々にとって、気候変動がさらなるリスクとして加わりました。しかもこの先、状況は悪化し、特に最脆弱層に打撃をもたらすとみられています。国際開発協会(IDA)は、気候変動の問題に直面する最貧困国を多くの形で支援しています。
新型コロナウイルス感染症の影響により、世界銀行のグループ機関である国際開発協会(IDA)の支援対象である最貧国・最脆弱国において食料不安が大幅に拡大しています。IDAは、国連機関、人道支援機関、 研究機関など幅広いパートナーと連携し、様々な局面で食料不安に取組み、農業、社会的セーフティネット、保健、水、マクロ経済の安定性の課題に対応するなど、食料不安の問題に一層の力を注いでいます。
国際開発協会(IDA)は、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大による公衆衛生上の危機と経済的危機への対応を続けています。西尾昭彦 世界銀行開発金融担当副総裁によるブログでは、新たな貧困層、食糧危機、対外債務過剰のリスクが大きな国、小国における成長縮小、包括的な回復、の5つの課題を挙げ、世界の最貧国における強靭な回復に向けた道を提示しています。
2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が生活のあらゆる側面に影響を及ぼしました。ブログでは、新たな貧困層、景気低迷、債務負担の軽減、出稼ぎ労働者による本国送金額の減少、学校閉鎖、インターネット格差、ジェンダー格差、脆弱性・紛争・暴力(FCV)の影響下における貧困等、12項目の調査結果を図表を用いて紹介しています。
世界銀行は本日、「持続可能な開発目標(SDGs)アトラス2020年版」を発表しました。今年のアトラスはウェブ版として発表され、インタラクティブな語りかけと創造性に富んだデータ視覚化を通じて、持続可能な開発目標の進捗状況を分かりやすく説明しています。
世界銀行グループは、途上国が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応力を高め、社会・経済の回復までの時間を短縮できるよう取組みを進めています。デイビッド・マルパス世界銀行グループ総裁による、2020年4月3日までの1週間の世界銀行グループの主な動きのまとめをブログでご覧ください。